−科学者・研究者のみなさまへ−


「九条の会」アピールへの賛同署名を改めて訴えます(2007.10.18)


2004年6月に大江健三郎氏ら九人の著名人によって 「九条の会」が結成されてから3年、憲法をめぐる情勢は目に見える形で動いています。一方で「自民党新憲法草案」の発表(2005年11月)や「改憲手続き法(国民投票法)」の強行採決(2007年5月)がなされました。他方では6000以上もの九条の会が全国津々浦々に結成され、新聞発表の世論調査で護憲の世論が増勢となり、また2007年7月の参議院選挙では自民党が大敗して、安倍首相が辞任しました。いままさに憲法をめぐるせめぎ合いが展開されており、九条を守れの世論が政治を動かす力になっています。

参議院選挙での自民党の大敗は改憲派にとって大きな蹉跌となりましたが、「改憲手続き法(国民投票法)」がすでに成立していることも軽視できません。改憲の発議をさせないためには、この法律が施行される2010年までに、文字通り国民の過半数を目標にして九条を守れの世論を広げることが必要です。大きくて堅い世論の形成こそ発議を阻止し改憲を挫折させる最大の保障です。

九条科学者の会は2005年3月の発足以来、科学者・研究者のみなさんに「九条の会」アピールに賛同する署名を訴えてきましたが、このような情勢をふり返って、この署名への協力を改めて訴えたいと思います。

科学者・研究者のみなさんの中にはすでに地域・学園・職場などで九条の会の活動に参加されている方々も多いことと思います。現場に根を下ろし、まわりの身近な人々に多様な形で直接に働きかける草の根活動はまさに九条の会の基本です。これに対して全国共通の賛同署名を集める意味は、それによってまわりに声をかけていくきっかけとすると同時に、科学者・研究者の9条守れの声の大きさをその集まった署名の総数でもって表現し、示威することにあります。膨大な数の賛同の声が寄せられること、その事実自身が社会にアピールする力となり、改憲を阻止する力となるのだと思います。

わたしたちは当初掲げていた1万名という目標を「改憲手続き法(国民投票法)」の施行が予定さている2010年までに達成したいと思います。1万人の科学者・研究者が九条を守れの声を表明している──そんな状態をつくりだして2010年を迎えたいと思います。

みなさんのご協力をお願いします。

2007年10月18日

九条科学者の会 事務局




「九条の会」アピールへの賛同署名のお願い (2007.3.11)


九条科学者の会

国民主権と戦争放棄を定めた日本国憲法を根底から変えようとする「改憲」の動きに反対して、2004年6月、ノーベル賞作家の大江健三郎氏ら九人の著名人によって 「九条の会」アピール が出されました。これに賛同して、様々な分野、地域で「九条の会」が結成され、全国各地で活動が行われています。
「九条科学者の会」は、「九条の会」アピールに応えて、科学者・研究者の方々に、アピールへの賛同を広げようと、2005年3月、196人の方々の呼び掛けで設立されました。「九条科学者の会」はアピールに賛同する方々の力を結集して、さらに多くの科学者・研究者にアピールをひろめ、科学者・研究者として、改憲論を批判し、21世紀の日本と世界のあるべき姿を示し、改憲反対を国民に訴えていきます。

「賛同署名」のお願い

科学者・研究者のみなさんにお願いです。「九条の会」アピールにぜひご賛同ください。ここで、「科学」とは「自然科学から人文科学・社会科学まで、あらゆる分野の科学」であり、「科学者」とは大学や研究所等で研究に携わる人だけでなく、教育者、学生・大学院生、専門的な技術に携わる方など、広く考えていただければと思います。 お名前の公表・公表しないは自由に選択できます。賛同者のお名前(賛同者の数も)は、各地・各職場・専門分野で運動や人を連携させ、あらたな行動を生み出すきっかけをつくります。これまで運動に関わりたいと願っていた個々の人に行動の機会と勇気を与えます。 すでに改憲阻止のために活動されている方も、「賛同署名」にぜひご協力ください。

賛同署名の公表について

公表可の賛同者のお名前は、このホームページと本会が発行するニュース・「賛同のお願い」などの印刷物で発表させていただきます。お名前を公表しない方については賛同者の数として発表いたします。賛同者の個人情報は 「九条科学者の会のプライバシーポリシー」 に従って管理いたします。署名の前にお読みください。


賛同署名の方法
 

賛同署名はこのホームページから所定のフォームに入力して行う方法と、賛同署名用紙に記入して郵便またはFAXで送っていただく方法があります。賛同署名用紙はこのホームページからダウンロードすることができます。

賛同署名フォームへ   ■賛同署名用紙 pdfファイルへ