東洋大学九条の会

 

連絡先:世話人 片平洌彦

 

「ネットで集まる」東洋大学九条の会の活動ご紹介(20092月現在)

 

◆結成の経過◆

 

「東洋大学九条の会」は、2006年春にスタートしました。提唱者の一人である片平は、2005年3月から「九条科学者の会」の事務局長をしながら、「足元の大学では会がないのですか?」と言われる度に肩身の狭い(笑)思いがしていました。そこで、まずは「普通の発想」をして、「呼びかけ人の組織化、規約・会費等の検討、準備会の開催」などを考えたのですが、ご多分に漏れず、生存競争の激しい私学では(国公立もそうなりつつありますね)、教育・研究業務、学内外業務等々の用事が常に山積し、時間外といえども集まること自体が大変です。特に、学部を超えた集まりは、相当前から計画して、対象者が「この集まりは優先的に出席する」という意識を持たないと、うまくいきません。白山、朝霞、川越、板倉の4キャンパスに9学部43学科が存在し、在籍学生数約三万人、教職員総数約千人を抱えるマンモス大学の東洋大学もそれは例外ではありません。

そこで、発想を変えて、「物理的でなく、ネットで集まる」、つまり、メーリングリスト(以下ML)を作り、そのメンバーをどんどん広げて行く、という方式を考えました。もちろん、その最初は「文殊の知恵」で、三人だけの会合でした。うち1人が呼びかけ文を作成し、1人がMLの管理人となりました。

 

◆組織構成・運営方法・これまでの活動・活動上、工夫した点や教訓◆

 

はたせるかな、この方式が『当たった』のです。「メンバーがメンバーを呼び込む」方式によって(「顔合わせの会合」は、2006年6月に1回だけ開き、6人が集まりました)、当初の3人は、2009年2月現在で30人を超えています。現在までのメンバーは、現・元の教職員(非常勤も含む)、現・元の大学院生です。現在までに確認されている「申し合わせ」を最後に記しておきます。MLにより、九条関連の戦争と平和に関する情報のみならず、特に2007年秋には教育基本法関連の情報や意見、行動提起・報告などのメールが飛び交い、潜在的な「学内世論」の形成に大きな役割を果たしたと思います。

しかし、あれだけ世論が強く反対した教育基本法「改正」は遂に強行されてしまい、「郷土と国を愛する」教育が具体化されつつあります。世論が強く反対した米軍等への「給油法案」は結局強行され、自衛隊の海外派兵が「本来任務」化されてしまい、「ソマリア沖の海賊退治」に便乗した海外派兵が公然と行われようとしています。そうした情勢に対処するには、現在の3学部だけでなく、9学部全部に、また、特に若い院生にメンバーを広げる必要があります。そして、学習・講演会等のイベントを持つなどして、「潜在的世論」を顕在化させないといけません。

 

◆今後の活動計画◆

 

今後の活動としては、以下のような、これまでの「ネットで集まる」方式を乗り越える「物理的に集まる」ことを提案中です。

 

東洋大学九条の会 憲法懇話会(仮称)計画案 

1.目的:東洋大学九条の会の質的・量的強化をはかる。すなわち、会員の憲法に対する意識・感覚を強め、会員を増やし、九条を守り普及する力を強くする。

2.方法:会員の合意・協力を得て、会員だけによる定期的な「憲法懇話会」(仮称)を開催する。適切な場所で、非公開で開催。会員が順に発題し、自由に懇話を行う。この件に関する情報は、全てMLを用いて共有する。

開催第1案 20094月より、2〜3ヶ月に1回、夜の時間を使って開催する。

例えば@4月 平和問題(9条) A6月 社会福祉・社会保障・公衆衛生(25条)

B9月 教育を受ける権利、義務教育を受けさせる義務(26条) 

C11月 学問の自由(23条) D3月 男女平等(24条)

 

<ご参考>

東洋大学九条の会申し合わせ

1.(名称)この会は、「東洋大学九条の会」と言います。

2.(目的)この会は、「九条の会」のアピール(2004年6月)に賛同して、9条をはじめとする日本国憲法の改悪を阻むための活動を行うことを目的とします。

3.(構成)この会は、当面、東洋大学の現・元の教職員(非常勤講師も含む)、現・元の大学院生で構成します。

4.(活動)この会は、当面、メーリングリスト(ML)を活用し、情報・意見交換を行い、必要に応じて会合を持ち、学習・研究会や講演会等の活動を行います。

5.(役員)この会の役員として、当面、以下の3人を世話人とします。(略)

6.(申し合わせの変更)この申し合わせは、MLにて相談することによって変更できます。